【エクセル】数値「0」(ゼロ)を自動で非表示にする方法。セルの書式設定や関数などを利用

Excelで表の数値0(ゼロ)を非表示にする方法

Microsoft Excel(エクセル)の表を作成したとき、表内に大量の数値「0」(ゼロ)があると見栄えが良くありません。

今回は、エクセルで表の数値「0」を表示させないつの方法を紹介します。

表に数値「0」が大量にあると見栄えが悪い

下の表のように、セルにたくさんの数値「0」が入力されている場合があります。

このように、0が大量のセルに入力されていると、注目したい重要なデータに気づくなり、見栄え的にもあまりよくありません。

エクセルの表にたくさんの数値0
エクセルの表にたくさんの数値0

だからといって、0のセルを一つずつ削除していては時間もかかり、間違って数値の入ったセルを消してしまう可能性もあります。

こういった場合は、下の表のように、数値「0」を自動で非表示になるように自動で設定しておくと、表が見やすくなり、作成に時間がかかることもありません。

エクセルの表の数値0を非表示
エクセルの表の数値0を非表示

エクセルで数値「0」(ゼロ)を自動で非表示にする4つの方法

エクセルで数値「0」(ゼロ)を表示しないようにする方法は、4つあります。

それぞれの方法の特徴と概要を紹介するので、どんな方法を利用した方が良いか、まずはイメージしてください。

方法1:オプション設定

「オプション」設定を利用すると、指定したワークシートのすべてのセルの数値「0」が非表示となります。SUM関数など数式や関数の結果が「0」であっても非表示となります。ただし、文字列の「0」は表示されます。

方法2:セルの書式設定

「セルの書式設定」のユーザー定義を利用して、数値「0」を非表示にします。「0」にしたいセル範囲も指定することが可能です。ただし、「0.1」の1未満の数値も非表示になります。

方法3:条件付き書式

「条件付き書式」を利用して、数値「0」だった場合はフォントの色を白色に設定します。「0」にしたいセル範囲を指定することも可能です。

方法4:IF関数(IFS関数)

IF関数もしくはIFS関数を利用して、数式の結果が「0」であれば空白を表示する、という論理式を設定します。数式や関数の結果「0」を非表示にしたい時に役立つ方法です。

それでは、以降の見出しからは、1~4の設定方法を順番に手順に沿って紹介していきます。

方法1:「オプション設定」で数値「0」を非表示にする

まずは、エクセルの「オプション」画面から数値0を非表示にする方法を紹介します。

まずは、「ホーム」タブの「その他」から「オプション」ボタンをクリックします。(図①)

「その他」の「オプション」ボタン
「その他」の「オプション」ボタン

「Excelのオプション」画面が表示されます。「詳細設定」の「次のシートで作業するときの表示設定」メニューに移動して、「0」にしたいワークシートを選択します。(図②)

シートを選択したら、「ゼロ値のセルにゼロを表示する」のチェックを外して(図③)、画面右下の「OK」を押します(図④)。

「Excelのオプション」画面で0を非表示に設定
「Excelのオプション」画面で0を非表示に設定

そうすると、指定したシートのすべてのセルの数値0(ゼロ)が非表示になります。SUM関数などの関数や数式の結果が0である場合も、ゼロは消えます。

数式や関数の数値0が非表示になる
数式や関数の数値0が非表示になる

ただし、下のE5セルのように「0」が入力されているセルでも、セルの書式設定が「文字列」である場合は数値として判断されないので、「0」は表示されてしまいます。

文字列の0は表示される
文字列の0は表示される

方法2:「セルの書式設定」で数値「0」を非表示にする

2つ目の数値0を非表示にする方法は、「セルの書式設定」のユーザー定義を利用するものです。

まず、数値0を非表示にしたいセル範囲を選択します。

数値0を消したいセル範囲を選択
数値0を消したいセル範囲を選択

右クリックし、右クリックメニューの「セルの書式設定」をクリックします。(「Ctrl」+「1」キーでも可能)

右クリックメニューの「セルの書式設定」
右クリックメニューの「セルの書式設定」

「セルの書式設定」画面の「表示形式」タブの「ユーザー定義」を選択します(図③)。「種類」の下の入力欄に「#」と入力し(図④)、「OK」を押して画面を閉じます(図⑤)。

ユーザー定義で「#」と入力
ユーザー定義で「#」と入力

そうすると、選択したセル範囲の数値0が非表示になります。

セルの書式設定により数値0を非表示
セルの書式設定により数値0を非表示

ただし、下のD3セルのように、「0.01」などの1未満の数値を入力した場合も非表示になるので、表で取り扱う数値が小数点を含む場合は注意してください。

1未満の小数点を含む数値も非表示
1未満の小数点を含む数値も非表示

方法3:「条件付き書式」で数値「0」を非表示にする

3つ目の数値0を非表示にする方法は、「条件付き書式」を利用して、セルの数値が0であれば文字を白色に設定する方法です。

まずは、数値0を非表示にしたいセルを選択し、「ホーム」タブの「条件付き書式」の「新しいルール」を選択します。

条件付き書式の新しいルール
条件付き書式の新しいルール

「指定の値を含むセルだけの書式設定」のルールの種類を選びます。ルールの内容を「セルの値」「次の値に等しい」「0」という条件で設定して、「書式」ボタンをクリックします。

条件付き書式で数値0を指定
条件付き書式で数値0を指定

「フォント」タブで白色を選択し、「OK」を押します。「新しいルール」画面に戻るので、「OK」を押して画面を閉じます。

フォントを白色に設定
フォントを白色に設定

そうすると、選択したセル範囲の数値0を非表示にすることができます。

条件付き書式で数値ゼロを非表示に設定
条件付き書式で数値ゼロを非表示に設定

方法4:「IF関数」で数値「0」を非表示にする

4つ目は、IF関数を利用して数式の結果が0のセルを空白で表示する方法です。

例えば、下の表のように、7行目以降のセルには数値が入力されていないため、F7セルより下のSUM関数の結果は0で表示されています。

関数や数式の結果が0で表示される場合
関数や数式の結果が0で表示される場合

こんなとき、以下のようなIF関数を挿入することで、「SUM関数の結果が0であれば空白を表示、そうでなければSUM関数の結果を表示」させることができます。

=IF(SUM(C7:E7)=0,"",SUM(C7:E7))

IF関数で数式の結果0を非表示
IF関数で数式の結果0を非表示

上の事例では、SUM関数を使った例で紹介しましたが、下のように、どんな関数や数式であっても、IF関数と組み合わせて利用できるので、試してみてください。

=IF((C7+D7+E7)=0,"",(C7+D7+E7))

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「Ctrl+Enter」キーで空白セルを0で埋める方法
「Ctrl+Enter」キーで空白セルを0で埋める方法

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